丸八窯 清水義久
職人の技が光る技法、鎬。目を奪われる色彩。使い手を想い、気遣いを忘れない姿勢は作品に暖かみを与える。長年に渡り培われてきた伝統と技に新しい感性がみごとに調和した作品は、使い手に楽しさと笑顔を運ぶ。何気ない日常を特別にする魅力溢れた作品です。
使い手を思い浮かべ、日常に楽しさを。
丹波の中でも古くから焼き物に携わってこられ、清水義久さんは10代目。小さい頃から普通にあった陶芸の環境は、清水さんを当然のように陶芸作家へと導いたといいます。「手にされた方が使っていて楽しいモノを…」と考案された器は、家族一人一人が好きな色を選んでもらえるようにとカラーバリエーションがとても豊富です。「“これ僕の!”と選んでくれたら」と優しく微笑まれる清水さんの作品は見ているだけで楽しく、明るい気持ちにさせてくれます。
職人の心遣いと技が魅力。
茶碗などに用いられている“鎬(しのぎ)”という技法は土の表面を削って模様付けをするというもの。何気なく施されているようで高い技術を要します。カラフルさに躍動感と力強さ、存在感を出しているのが“刷毛目(はけめ)”という一息に筆を走らせて描かれる技法。「見た目と持った時のイメージが同じように」と使い手を想い、重さや大きさに配慮された作品の中には、長年培われてきた伝統と技が詰まっています。和の技に、楽しみの洋を掛け合わせた表情豊かな器をお楽しみください。
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